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昔、少年だった君たちへ

メッセージ歌詞PV

color childの主宰として、劇団を売り出そうと躍起になり、向かい風に立ち向かっていた30代から、一転して、周りに気を使い、当たり障りのない物言いばかり探すようになっていた40代。
ついてない事や、絶望を感じるような事も、ちょうどその頃に重なって、なんというか、生きる事に臆病になっていました。仕事先でも、自分に非がなくても頭を下げるような毎日が当たり前と化して、そんな風に、普通に大人になっていく自分を受け入れ始めていた時…表現者センサーが、警報を鳴らしたんです。
 
「あれ?このままで、いいのかな?」っと。
 
でも、だからと言って、もう若い頃のようには、とんがれない。
それでも自分なりに、今の自分のやり方で戦っている。自分が今、頭を下げているのは、守らなければならないモノの為。トラブルを避ける為にとる無難な行動は、負け犬ではなく、勇気の証。そんな想いを、客席にいる同世代の“昔は、やんちゃな少年だった”みんなと分かち合いたくて、この歌詞を想像したんです。
 
そう…全ては、「劇団を大きくしてみせる」と、いつの日か、どこかの誰かと交わした《約束》の為。
 
そんな想いがこの歌詞に込められているのですが、フッと気づくと、その内容は、偶然にも今度の本公演『八月の森へ行こう』の世界と、重なっていました。物語の主人公〈滝本〉が幼馴染と交わした《将来の夢の約束》。
絶対に裏切れない約束を果たそうと、滝本は苦悩し続け、でも逃げ出さず、必死に立ち向かうのです。
 
もちろん、『昔、少年だった君たちへ』も『八月の森へ行こう』も、作者は僕ですから、世界観がシンクロしても、なんの不思議もないのですが、この歌詞を書いたときは、『八月の森へ行こう』の事は全く頭にはなかったから、今、『八月の森へ行こう』の台本を修正していて、改めて気づいて、驚いているんです。僕の中にある、決して裏切れないあの日の《約束》は、心の中に本当に存在するんだな、と。
 
いつか、同じような境遇の、色んなものに挟まれながらも人生を戦っている同世代の“昔、少年だった”人たちと、この歌を、ビール飲みながら歌えたら、楽しいだろうな、なんて事を夢見ています。
みなさん、カーテンコールでこの曲がかかったら、ぜひ一緒に歌ってください!で、そのまま飲みに行きましょう!
 

(2016年3月 痛快娯楽活劇 color child 主宰・渡辺浩一)

メッセージ歌詞PV

『昔、少年だった君たちへ』
作詞 渡辺浩一 曲 TARO
 
昨日の残業も、
朝早くの会議も
もみくちゃになりながら、電車で、
なんとか踏ん張っている。
 
上司のお酒を、断れない世代、あ〜!
水、飲んだら怒られた部活の青春。
ああ バカバカしくても、俺ら、
ずっと耐えて来たんだぜ
だから、簡単には壊れない!
 
転んでも立ち上がる事、あの頃に、きっと覚えたね
約束したあの時の夢を、
絶対に裏切れないから!
 
言葉にならない想いが、優しさなんだと
あの時、あなたが、泣きながら
教えてくれたね
 
ああ、君に恋した夏、忘れられはしない いぇ〜い!
今も、麦わら帽子の君はまだ、砂利道を、
ああ 走ってるのかい? ふぅ〜ん。
汗 だくで息切らしながら、真夏の日差しの中で!
 
転んでも立ち上がる事、あの頃に、きっと覚えたね
約束したあの時の夢を、
絶対に裏切れないから!
ないから…
ないから…
ないから…
 

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