color child

スクランブルエッグvol.4

under the blue

公演データ

作/演出・蛯原ミサイル

照明・村上秀樹(回転OZORA) 音響・河野恒彦(フリーウェイ)

制作・朝比奈宏 伏見実千代 color child

CAST

エレナ・中村容子

ラムゼス教授・渡辺浩一

コーネリアス・朝比奈宏

パイク艦長・山岸拓也

坂本ケイン・土居清光

マザーイスタンブール・橋本幸子

ボブ・里中龍児  

J.T・粕谷貴久

アビゲイル・鶴岡誠

ニルバーナ・壱森マサヒロ(シリアルナンバーズ)

2001年9月 渋谷club EGGSITE


ストーリー

・・・時は2213年、海底開拓時代の幕開け。

国際救助隊【イングラム】の総司令官【マザー・イスタンブール】と、救助アンドロイド【ニルバーナ】は、海底探査都市【ポセイドン】の就航パーティーに招かれた。・・・そこで【ニルバーナ】は一人の女性と出会う。

その女性は【プロフェッサー・ラムゼス】の娘、以前【ポセイドン】の前身となる海底探査都市【ネプチューン】の開発時に、事故で死亡したはずの【エレナ】であった。そしてその【ポセイドン】で突然、謎の大爆発が起こり、就航パーティーに出席していた全員が、深海に閉じこめられてしまった!!!

救助活動のエキスパート【イングラム】と共に、【インターポール】のエージェントであり迷探偵の【坂本ケイン】に出動要請がかけられる!急げ!眠れる海底要塞へ!

前作『ディープグリーン』に続く【国際救助隊イングラム】シリーズ第2弾!!

・・・地球の叫びは、緑から青へと変色する・・・。


こぼれ話

蛯原ミサイル初脚本&初完全演出作品!今までは脚本前のコンセプトや、荒シナリオだけだったんで、これが実質初脚本。演出についても同じで、やりたいことができました。話自体は前作「ディープグリーン」の時から作っていたんですが、「ディープグリーン」が2転3転したので、最初はDrジョンストンとニルバーナがオープニングだったのに、イスタンブールに変更しなくちゃならなくなりました。実際に本を書いたのは3日。思ったよりすんなり書けたのが驚きでした。音楽もこの時点で決定してたので、セリフと合わせるのは簡単にできました。アンケートにあったので、曲の説明しておきます。

良いエレナ、悪いニルバーナ、悪いエレナ、トリトン、注水口、ニルバーナのテーマにしたのはパラサイトイブ。

ポセイドン、港、大地震、エレナとラムゼスの別れはガンダム0083。

転がるポセイドンからの脱出は、エイリアン2からの曲です。

キャラクターで困ったのがアビゲイルの存在で、アンケートにも書かれましたが、彼の存在が薄いのは時間の都合だったんです。設定段階では電動ドライバーが武器で、何でも分解してしまうようなキャラクターでした。ポセイドン横転シーンで活躍させる予定だったのが、ニルバーナとコーネリアスを書くために、ボツになってしまったのです。すまぬ鶴岡君。コーネリアスの朝比奈君にはまたもや無理な注文をして、困らせてしまいました。アンドロイドで感情は無いのに悲観的。前作同様、猿なので腰を落とした動き。ケインの事務所から、港までのブリッジとかも大変だったのかも。

シナリオの準備段階で、ニルバーナのセリフに「私は神に会って、淋しいと言う気持ちを学びました」と言うのを用意してたんですが、照明をやって頂いた劇団「回転OZORA」さんの舞台でそんなセリフを使ってたので、断念しました。

毎回の事なんですが、自分の作ったキャラクターが悲しい場面になると、ついホロっと来てしまいます。「八月の森へ行こう」のアスカがエールを送るシーン。「兜」のクロガネのメイファーに対するセリフ、ゼロとクロガネが死んで行くシーン。「pistol1920」のステラとラリーのシーン。「dear cowgirl」の最後のシーン。そしてこのラスト、エレナとラムゼスのシーン。ニルバーナの最後のセリフ。自己陶酔?稽古中、山岸君が運んできた風邪に、全員感染。学級閉鎖寸前でした。特に後半、丁度ラストのポセイドンが転がってくるシーンで、ダンスにしようと決めた日、壱森君がウルトラ絶不調だったのに、暴れさせてしまいました。すまぬ〜。