日本のどこかにあるテーマパーク「クリスタルランド」に、一人のアメリカ人が訪れました。カウボーイハットを粋にかぶった彼の名前は「ラリー・ゴールドマイン」。この「クリスタルランド」の援助者です。この日、敷地内にオープンする「トリトンホテル」のオープンレセプションに招かれたのと、彼の親友「ヒロ山梨」の手掛けたステンドグラスを見学するための来日でした。ところが「園長」も「ヒロ山梨」も姿が見えません。時間を持て余した「ラリー」は、噂に聞いていた人気アトラクション「クラシック・パスト・メモリーズ・ツアー」に行く事にしました。
ツアーの代理パイロット「デレコム」のあやしい選択で、今回のエピソードの主役に選ばれた「ラリー」は、今は亡き最愛の女性「ステラ」にもう一度出会うため、80年の時を越えます。
はたして二人は無事に出会えるのでしょうか!?波瀾万丈の思い出が始まります!!あなたも是非ご一緒に思い出を追体験してください。
初めは第6回公演「pistol」を再演しようかと言う所から始まりました。ご存知の方もいるかもしれませんが、最初に発表したタイトルは「pistol2001」。ところが発表の数日後、ロイヤルホストで話し込んでるとき、ふと壁にかかった絵からヒントを得て、「dear cowgirl 」のアイデアが浮かんだんです。一人のおばあさんと、若い女性がアメリカの田舎から都会へ車で旅する話。ま、これは「dear cowgirl 」のページで詳しく書きますが、とにかく次の本公演が決まったので、この回は予告編みたいな形になればいいかなと思い、「dear cowgirl 」をベースに、またクリスタルランド、せっかくなんでクラシック・パスト・メモリーズ・リバース・ツアーを使おうと言う事になったのです。この事から、ヒロ山梨というキャラクターが登場する事が決まりました。が、本作には登場してないんです。名前だけで登場。そんな訳で逆算で1920年を舞台に選んだのでした。
主人公はステラ。11歳でミスカウガールコンテストに準優勝、12歳から25歳まで優勝という経歴の持ち主。ラリーと言う札付きの少年が、ふとした事で手に入れたピストルを中心に6人の少年少女の物語が進むというものでした。ラリーが友達を守るため、身内を守るためにピストルを1発打つ度に、友達は一人ずつ離れて行ってしまう。物語はエピローグになり、駅での別れのシーン。ニューヨークへ旅立つラリーを一人見送りに来たステラは、ラリーに告白する。でもラリーはピストルを空に向け、最後の一発を打ちステラに別れを告げる・・・。と言うのが「dear cowgirl 」に用意した二人の過去でしたが、ご存知のエピソードになりました。
ラリー=青木十三雄さんの迫真の演技は必見!ステラ=二ツ山未来嬢の最後の絶叫も涙を誘います。
この頃から蛯原は演出補助で参加していきます。