劇団プロジェクトニュートラル

スクランブルエッグvol.2

pistol1920

公演データ

作・トイズファクトリー 演出・渡辺浩一

照明・松本伸一郎 音響・壱森マサヒロ(シリアルナンバーズ)

衣装デザイン・蛯原ミサイル 制作・朝比奈宏 伏見実千代 田嶋さん

劇団プロジェクトニュートラル

CAST

ラリー/園長・青木十三雄

ステラ/デビル・二ツ山未来

カル/キューピッド・伏見実千代

マリア/アオイ・中村容子

ミート/カオル・朝比奈宏

ラリー(少年期)/キャップ・山岸拓也

キース/豊臣・竹内剛史

 神父/ロザリオ・野沢篤紀

エンゲルバーグ/デレコム・渡辺浩一

リンダ/徳川麗子・原麻理子(演劇レーベルBo-tanz)

2001年3月 渋谷club EGGSITE


ストーリー

日本のどこかにあるテーマパーク「クリスタルランド」に、一人のアメリカ人が訪れました。カウボーイハットを粋にかぶった彼の名前は「ラリー・ゴールドマイン」。この「クリスタルランド」の援助者です。この日、敷地内にオープンする「トリトンホテル」のオープンレセプションに招かれたのと、彼の親友「ヒロ山梨」の手掛けたステンドグラスを見学するための来日でした。ところが「園長」も「ヒロ山梨」も姿が見えません。時間を持て余した「ラリー」は、噂に聞いていた人気アトラクション「クラシック・パスト・メモリーズ・ツアー」に行く事にしました。

ツアーの代理パイロット「デレコム」のあやしい選択で、今回のエピソードの主役に選ばれた「ラリー」は、今は亡き最愛の女性「ステラ」にもう一度出会うため、80年の時を越えます。

はたして二人は無事に出会えるのでしょうか!?波瀾万丈の思い出が始まります!!あなたも是非ご一緒に思い出を追体験してください。


こぼれ話

初めは第6回公演「pistol」を再演しようかと言う所から始まりました。ご存知の方もいるかもしれませんが、最初に発表したタイトルは「pistol2001」。ところが発表の数日後、ロイヤルホストで話し込んでるとき、ふと壁にかかった絵からヒントを得て、「dear cowgirl 」のアイデアが浮かんだんです。一人のおばあさんと、若い女性がアメリカの田舎から都会へ車で旅する話。ま、これは「dear cowgirl 」のページで詳しく書きますが、とにかく次の本公演が決まったので、この回は予告編みたいな形になればいいかなと思い、「dear cowgirl 」をベースに、またクリスタルランド、せっかくなんでクラシック・パスト・メモリーズ・リバース・ツアーを使おうと言う事になったのです。この事から、ヒロ山梨というキャラクターが登場する事が決まりました。が、本作には登場してないんです。名前だけで登場。そんな訳で逆算で1920年を舞台に選んだのでした。

主人公はステラ。11歳でミスカウガールコンテストに準優勝、12歳から25歳まで優勝という経歴の持ち主。ラリーと言う札付きの少年が、ふとした事で手に入れたピストルを中心に6人の少年少女の物語が進むというものでした。ラリーが友達を守るため、身内を守るためにピストルを1発打つ度に、友達は一人ずつ離れて行ってしまう。物語はエピローグになり、駅での別れのシーン。ニューヨークへ旅立つラリーを一人見送りに来たステラは、ラリーに告白する。でもラリーはピストルを空に向け、最後の一発を打ちステラに別れを告げる・・・。と言うのが「dear cowgirl 」に用意した二人の過去でしたが、ご存知のエピソードになりました。

ラリー=青木十三雄さんの迫真の演技は必見!ステラ=二ツ山未来嬢の最後の絶叫も涙を誘います。

この頃から蛯原は演出補助で参加していきます。