昆虫たちの王国『インセクトピア』。その王国の女王『ジャコウアゲハ』が少年に捕獲された。少年の虫カゴには、同じように捕らえられた昆虫達が、格子の外の世界に焦がれていた。決死の作戦で開いた虫カゴから飛び出す虫たち。迫り来る犬、襲いかかる蜘蛛!果たして彼らは無事、『インセクトピア』へ女王を連れ帰ることができるのか!?出会いと別れ、そして成長。今、昆虫たちの大脱走劇が始まる!
E-1グランプリ出場と言うことで、20分の作品を作ろうと言う事から、始まりました。初めは「八月の森へ行こう」をやるはずでした。台本を書いてる時に、暗い話になりそうだったので、丁度レンタルビデオで借りてきた、バグズライフみたいなのをやりたいと、言って来ました。それでこの話ができたのです。スクランブルエッグでやるなら、20分だと短いので、もう一本「アンダー・ザ・ブルー」を蛯原が脚本を書いて、カップリングする事になりました。
実際の稽古日数は1ヶ月。しかも2本という今までにないハイスケジュールで、今週はこっち、来週はあっちと、もう大変でした。2週間ずつですね。この作品の最大の思い出は、やっぱり山岸君=キリギリスでしょう。E-1当日、リハ中に何度言ってもジャンプの時笑顔になる彼に、客席から怒鳴ってみました。このシーンは、蜘蛛に追いかけられて必死で逃げるキリギリスだったので、笑顔だとおかしいぞと稽古中何度もダメ出ししてたのに、くせになってるのか何度やっても満面の笑み。ガナリマイクがなかったので、素の声だったからあまり聞こえないかとも思ったんだけど、みんなには聞こえていたようです。蛯原を怒鳴らせたのは彼が初めてで、彼自身もショックだったのか本番前、「本番でも笑ってるようだったら、役者やめます」宣言までしてしまいました。やめなくてよかったね。あれ?と言うことはスクランブルエッグでは笑ってたのか?それとE-1当日の結果発表の時、役者側からは結果がわからないようにと言う演出なのに、客席で大暴れして教えてくれたカラーチャイルド応援番長M氏のハジケっぷりは絶品でした。この日の不調者は、壱森君、里中君、土居ちゃん。おそるべしヤマタクウイルス。公演終了後、みんなダウンしたようです。