私立探偵「坂本ケイン」は、大手建設会社社長「横山」に、現場作業員の間で噂になっていた「幽霊騒ぎ」の原因調査の依頼を受ける。そして、捜査線上に浮上してきた二人の人物。その内の一人、「神崎ハジメ」は、飛び降り自殺により、死亡していた。もう一人の人物は、今をときめく新鋭作家「滝本総一郎」であった。
事件の鍵を握る「八月の森」が記された、彼の自叙伝の原稿を巡って、
大争奪戦が繰り広げられる。やがて、たどり着いた幻の故郷。そこには、まだ夢を信じる勇気の風が吹いていた。
・・・もう二度と描かれる筈の無かった風景画。固い絆で結ばれた友情、初恋。そして、永遠の別れ・・・。この物語は、懐かしい1985年の夏休みに起きた、
奇跡の記録である。
私、蛯原がプロニューにいつの間にか参加していたのが、この作品。たまたま前作「pistol」を友人に勧められて見に行き、その後あれよあれよと言う間に、引きずり込まれたその「あれよ」がこの作品のとっかかりだったのです。
主宰渡辺浩一から、「次回はバスジャックの話」と聞かされ、曲をBIGINの「八月の森へ行こう」にすると言われた。この時点でさっぱり訳がわからなかったのですが・・・。この頃はまだそんなにつっこんで話をしなかったので、出来てきた台本を読んで繋がりや、キャラクターの方向性を指摘する程度でした。ある日、ヒマをもてあましてる時に書いたスケッチが彼の目に留まり、どんどんよからぬ方へ、自分の首を絞める方へ行ってしまうのでした。それが上の絵です。
台本も終わりが近付いたエピローグシーン。二人の間で口論が起こりました。イメージの違いからなんですが、僕の意見がこのエピローグになっています。違う方は残酷で、実際にやると作品イメージがごっそり変わる、恐ろしい物でした・・・。
エンディングの3人の別な中学生は、始めガングロコギャル(死語)の予定でしたが、変えてよかったみたいです。
アスカを、見事に演じてくれたヨーコ嬢に感謝。
ビデオお買いあげ下さった方々、申し訳ありませんでした〜。かなりのハレーションで見にくかった事でしょう。衣装が白で、スモーク炊くとあんなになってしまうんです。これは次回作「兜」への宿題になったのですが、これはまたその時に。
オマケに途中で入るノイズ・・・。知り合いの雑誌編集部でビデオ編集したんですが、これがまたわかりにくい機械で!おまけに高価な物らしく、壊すとやっかいなのでビビりながらの作業でした。3日にわたり夜中までの編集。その編集作業途中で、主宰から携帯に電話が入りました。バイブにしてました。編集終わって、家に帰り、ダビング作業してると、その振動がビデオに入ってるじゃないですか!これは驚きました。ブーって音が電話の時です。もう発売日が翌日だったので、修正できないまま・・・今日まで・・・。編集無し版を出そうかと思いましたが、クレームひどかったら変えようと、今日まで来た訳です。
曲について問い合わせがあったので、ここに書いておきます。
オープニング・タイトルコール曲「どこかで誰かが口笛を吹く夜」BIGIN
イメージの八月の森「蛍の草原」松田聖子
メインテーマ「八月の森へ行こう」BIGIN
空想の八月の森「蛍の草原」インストルメンタル